傷つきすぎるとなにも感じなくなる。
中学生のころ、アトピーと喘息がひどかった。
顔は常に赤いし、ポロポロと皮膚がこぼれ落ちる。
常に保湿しないといけないから、ワセリンを塗っていたんだけど、その量が多かったのか油っぽい!と言われたりして少しづつ嫌味を言われるようになってた。
アトピーだから、触られたくない子もいたみたいでばい菌だのなんだのと言われる日がつづく。
顔を見られたくないものだから、人と目を見て話すことができなくなりうつむきがちになる。
前を見れないからよくつまづき、道で人とすれ違う時も、とっさに下を向く。
目立つ行動はしないように、教室の隅の方でひっそりと本を読む。
朝起きて学校にいかなければ、とおもうだけで気分が悪くなる。
たった10分の通学路なのにあまりにも学校が嫌すぎて、学校に行く道で喘息になり病院に運ばれたりすることもよくあった。
そんな日々を過ごすうちに対人恐怖症のような症状になり、自信をみるみるなくしていった。
電車にも乗りたくない、みんなわたしを哀れんで見てるんだ、っておもってた。
道でだれかとすれ違ってもすごい顔を見られてる!
そんなに今日のわたしのアトピーひどい?
どうせ可哀想だとおもってるんでしょって。
なんでわたしだけこんな辛い思いをするの?
人に嫌われて、気持ち悪がられて。
こんな身体をじぶんから望んでない。
アトピーに産んだ親を恨んだこともある。
みんなツルツルで綺麗な皮膚に見えて羨ましくて仕方なかった。
人にオバケとかゾンビとか言われると当たり前に傷つく。
親にも知られたくないし、元気に通学してると思われたくって家では陽気に振舞ってた。
余計な心配をかけたくなかったから。
傷つくことに慣れてしまうと感情をなにも感じなくなる。
なにを言われてもなにされても平気になっていく感覚が怖かった。
なにも感じなくなるのは、じぶんを精一杯防衛するための人間の本能なんだろうね。
次第に嬉しいと感じることも悲しいと感じることもなんの感情もなくなってしまった。
ただのロボットみたいな感じ。
はやく大人になりたい。
はやく一人暮らしして誰とも会わない生活をしたい。
もうこれ以上バカにされたくない。
今知ってる人間の知らない場所に逃げたいってずっと思ってた。
だけどこのままやられっぱなしもムカつくし、
バカにしていた人を見返したくて少しづつ派手になっていった。
派手になりつるむ人が変わると今まで嫌味を言ってきた人も手のひらを返すように下手にでてくる。
最終的には表面上は仲良くなれたし嫌なことをされることはなくなったけど、嫌がらせをされたこと、傷つけられたことをずっと根に持っていました。
小さい頃についた傷がどんどん大きくなって、今に響いてるなんて思いもしなかったよ。
こんなにも時間が経っているのに。
事件だったら時効が切れるくらい長い時間がすぎた。
時間は心の傷を癒してはくれない。
少しばかり忘れさせてくれるだけで、いつまでも心の奥底から消えてくれない。
この頃に感じたことがこの前までののわたしを作り上げていて
「どうせわたしは好かれないんだ」
「どうせわたしは嫌われるんだ」
「どうせわたしは愛されないんだ」
につながっていた。
ずいぶんと古い記憶を引きずっていたみたい。
それほどわたしにとってはショックな出来事だったんだ。
人間の脳ってすごくて、一度聞いた言葉はなんとなく覚えているものなんだよね。
どうせ愛されないと思うから愛されない現実をつくり、じぶんってやっぱりダメな人間なんだって確認する。
当時わたしに傷つく言葉を言った人に
「あなたのあの時の言葉がいやだった」って今伝えたとしても、きっと忘れている。
じぶんが言った何気ない言葉って忘れちゃうし、特に意識していないとおもうから。
たぶんわたしも無意識に人を傷つけてしまったこともあるとおもう。
こんなに昔の出来事を引きずっているじぶんが可哀想になってきてどうにかして救ってあげたいとおもった。
当時の感情のないロボットのわたしを思い出しながら、迎えに行ってあげて「もう大丈夫だよ」って安心させてあげることを何度も繰り返しました。
わたしを救ってあげられるのはわたししかいないから。
異性ですら親ですらわたしを真に救うことは出来ない。
救うと見せかけてその一瞬をごまかすだけ。
だから一生懸命、泣いている傷ついて下を向いているわたしに話しかける。
何日たっても振り向いてくれない。
それだけ悲しかったし、だれも信用できなかったんだとおもう。
だけど根気強く
「わたしは一生あなたの味方だから」
って伝え続けるとようやくこっちを見てくれるようになって
それでも根気強くわたしが当時かけて欲しかった言葉をかけていくと、ついに向き合って話ができるようになってきた。
この時本当に嬉しかったのと、今まで辛い思いをさせてきてごめんねって思いが溢れる。
向き合って話をしたり、抱きしめてあげたりしていくにつれてどんどん現実が変わってきた。
「迎えにきてくれてありがとう」ってもう1人のわたしからのプレゼントだったんだとおもう。
悲しい現実から、不安のない明るい現実にひっくりかえるようにかわっていった。
昔昔についた傷を放っておくんじゃなくてね、じぶんが抱きしめてあげる。
その傷を治してくれる誰かを求める不毛なことを続けてきたけど、だれもわたしの傷をなおすことはできない。
じぶんにしか治せなかったんだ。
ふと思い出して、嫌がらせをしてきた人のSNSを見てみた。
「幸せに暮らしているようで良かった」って思えるじぶんが居て。
やっと他人を許すことができたんだ。
じぶんの過去を癒し、許すことによって憎んでいた人も許せるようになっていたよ。
本当にあの時のわたしを救えて良かった。
当時の傷ついたわたしがこの前までの嫌な現実をつくりだし
「早く気づいてよ!」って厄介な出来事を巻き起こす。
お金ない
仕事できない
恋愛もぼろぼろ。
当時のわたしが救いを待ちながらもこんなサインを送っていたのにずっと気づかなかった。
今起こってる望まない出来事の根底に、昔傷ついたあなたがきっといる。
はやく見つけて欲しくて、事件を起こしにかかる。
あなたが気づくまで事件は終わらない。
気づいて当時のあなたを救ってあげたら、現実はくるりと逆になりずっと生きやすくなる。
今辛い思いをしているのなら、昔のあなたが助けて!って叫んでいるのかもね。
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